ブログで綴る犬のしつけ

09/02/2010

犬の知識はしつけの基本

私はほぼ毎日、犬の飼い主さんから相談を受けます。すると強く感じるのが、やはり犬のことを知らない・・ということです。

人間がこういう接し方をした時に、犬はどう感じるのか・・それを知らないと間違ったことに気付かず永遠と続けてしまいます。

オヤツや抱っこが従属的に映る・・など、犬の本能や習性の知識をもっと理解し素直に受け止めることが重要です。

それが出来ないから自分流の接し方をして、良くならないからと言ってしつけ手法のみを上塗りする・・それでは何の意味も無いのです。

犬は人間と違った感覚で見ています。一方私達人間と共通する性質も持っています。それらを知っているのといないのとでは、犬のしつけは全然違ってきますよ・・

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05/13/2010

オス・メスや毛色の違いによる行動や性格

オス・メスによる行動の違い

人間の介入によって、犬たちは犬種ごとに異なる行動をみせるようになりました。しかし、同じ犬種でも雄か雌かによって、行動に生来の差が見られます。雄犬は一般に雌よりも活発で破壊的です。雄は頻繁に尿でマーキングし、なわばりや雌犬をめぐってケンカをします。

雄犬は去勢によって全体の活動レベルが低くなり、尿のマーキング、徘徊、けんかなども少なくなります。去勢した雄は温厚になり、他の犬に対して友好的になることが多いようです。

雌犬には、一般に雄よりも陽気で友好的で、また愛情深いという生来の傾向が見られます。服従訓練やハウストレーニングは、雌のほうが早く覚えるようです。雄とは異なり、避妊しても雌の性格に大きな影響は見られません。

毛色の違いと行動

最近になって行われた研究から、イヌ科動物の毛色と性格との関係が明らかになりました。ラブラドール、プードル、コッカー・スパニエルなど、さまざまな単色の犬を繁殖させているプロのブリーダーを対象とした大規模な調査で、チョコレートやブラックの犬はブロンド、イエローあるいはアプリコットの犬よりもしつけが簡単で、信頼性が高く、また子供に寛容であることが明らかになりました。

犬以外のイヌ科動物、キツネに関する科学的な研究も、この説を裏付けています。ロシアキツネのある特定の毛色は、警戒心や攻撃性の低さに関係しています。また、このような毛色とホルモンの機能、特に闘争・逃走反応に関係するホルモンの機能との間にも関連が見られます。犬についても、毛色による行動の差を同様の関係で説明できると考えられています。
 
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基本的な性質や習性など


●基本的な性質はオオカミに似ています。
●選択育種によって行動も変化しました。
●行動は雄と雌とで異なります。

何千年もの間、私たちの祖先は人間社会にとって都合のよい習性のある犬を用いて選択育種を重ねてきました。たとえば、近づいてくるよそ者に大きな声で吠えつく犬は、人間の野営地では警告を発するという明らかなメリットがありました。

足が速く目の利く犬は、狩猟族の種犬として用いられました。力が強く防衛本能の強い犬は良い番犬となりました。また、従順で体重が早く増える犬は食用として好都合でした。このような、持って生まれた才能を選択的に伸ばしたことによって、今日のような多様な犬種が生まれたのです。

最近の介入

過去千年、特にここ数百年の間に、私たちは犬の進化に大きな影響を与えてきました。大きさ、体型、被毛、性格への影響は計りしれないものがあります。
私たちは犬の外見を変えたり、特定の習性を強めたり弱めたりしてきました。しかし、犬はたとえエレガントな、時には不思議な姿に変身していたとしても、オオカミであるという事実に変わりはありません。

ですから、犬という生き物を理解するためには、祖先であるオオカミの群行に関心を向ける必要があります。

生来の癒し動物

最初の飼い犬の起源は、正確にはわかっていません。人類学者は、幼くてフワフワとした動物をかわいがり、餌を与えることが普遍的な人間の願望であるとしています。
そして、犬の社会的行動の多くが人間と共通しているために、私たちはその見返りとして安らぎや安堵を感じることができるのです。 

人間と暮らすようになって以来、犬は飼い主に愛情を示すように、また寒い夜には飼い主を暖めるように、選択育種されてきました。しかし、ブリーダーたちが、犬の習性の中で情の深さや忠実を最重視するようになったのは、20世紀に入ってからのことです。
 
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犬の習性と本能を理解できないと犬のしつけは成功しない


不思議なことに、犬と人間の行動には多くの共通する特徴があります。私たちと犬がこれほど仲良く暮らしていられるのもそのためです。犬は私たちと同様に外向的な生き物で、同じ種の仲間とのかかわり合いを楽しみ、生涯にわたって世界に興味を持ち続けます。

しかし、ここが肝心なのですが、犬は毛皮を着た人間ではありません! 犬が生まれながらに持つ習性は、祖先であるオオカミから受け継がれたものです。犬が考え、食べ、狩りをし、なわばりを張り、毛づくろいをし、交尾し、出産し、子犬を育てる方法は、オオカミの群れの中で身についたものです。

幼い頃に人間と接することによって、犬は人間を自分の群れの一員として認め、私たちとの間に深く、変わることのない純粋な関係を築きます。それは愛と呼べるほどの強い絆です。
 
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