●基本的な性質はオオカミに似ています。
●選択育種によって行動も変化しました。
●行動は雄と雌とで異なります。
何千年もの間、私たちの祖先は人間社会にとって都合のよい習性のある犬を用いて選択育種を重ねてきました。たとえば、近づいてくるよそ者に大きな声で吠えつく犬は、人間の野営地では警告を発するという明らかなメリットがありました。
足が速く目の利く犬は、狩猟族の種犬として用いられました。力が強く防衛本能の強い犬は良い番犬となりました。また、従順で体重が早く増える犬は食用として好都合でした。このような、持って生まれた才能を選択的に伸ばしたことによって、今日のような多様な犬種が生まれたのです。
最近の介入
過去千年、特にここ数百年の間に、私たちは犬の進化に大きな影響を与えてきました。大きさ、体型、被毛、性格への影響は計りしれないものがあります。
私たちは犬の外見を変えたり、特定の習性を強めたり弱めたりしてきました。しかし、犬はたとえエレガントな、時には不思議な姿に変身していたとしても、オオカミであるという事実に変わりはありません。
ですから、犬という生き物を理解するためには、祖先であるオオカミの群行に関心を向ける必要があります。
生来の癒し動物
最初の飼い犬の起源は、正確にはわかっていません。人類学者は、幼くてフワフワとした動物をかわいがり、餌を与えることが普遍的な人間の願望であるとしています。
そして、犬の社会的行動の多くが人間と共通しているために、私たちはその見返りとして安らぎや安堵を感じることができるのです。
人間と暮らすようになって以来、犬は飼い主に愛情を示すように、また寒い夜には飼い主を暖めるように、選択育種されてきました。しかし、ブリーダーたちが、犬の習性の中で情の深さや忠実を最重視するようになったのは、20世紀に入ってからのことです。
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